中国中央電視台(CCTV)は28日、中朝首脳会談の様子を報じた。このなかでは、金正恩氏が北朝鮮国内では見せたことのない表情を垣間見ることができた。
中国の習近平氏は、椅子に深々と座りながら始終余裕の表情を見せた。一方の金正恩氏は前屈みになりながら、神妙な表情で話を聞く。時折、笑顔を見せるもののいささか強ばっていた。
筆者が注目したのは、金正恩氏が習近平氏の話を目の前に置かれたノートに懸命にメモ書きする様子が見られたことだ。
金正恩氏が公開活動をする際、必ず彼の後ろに立った幹部たちが金正恩氏の指示や言葉を懸命にメモを取るのは、もはや現地指導のおなじみのシーンである。同時に例え老幹部であろうと、最高尊厳である金正恩氏の言葉は一言一句漏らさずに書き取らなければならないという権威付けの一環なのかもしれない。