北朝鮮が、昨年9月に韓国との間で結んだ軍事分野の合意のうちの1つを履行せず、「スルー」していたことがわかった。韓国側は準備万端ととのえ、待っていたにもかかわらずだ。
北朝鮮はほかにも、韓国の文在寅大統領が要望した、日本からの独立運動100周年行事を共同開催する約束を「スルー」している。2回目の米朝首脳会談が不調に終わり、韓国政府は仲介役として貢献すべく意気込むが、北朝鮮に対するグリップが怪しくなってきている状況だ。
(参考記事:金正恩が韓国の熱望を「スルー」…対日独立運動記念に「関心なし」)北朝鮮はもともと、韓国と全面的な「蜜月関係」ではない。気に入らないことや自分の立場から見て韓国に「筋が通らない」と思われる部分があれば、強い表現で罵倒することもいとわない。
(参考記事:「韓国が下心さらけ出した」北朝鮮が猛批判する理由)しかしそれにしても、最近の北朝鮮の行動には、「韓国軽視」とも思える部分がうかがえる。